2013年5月24日金曜日
日本住宅の歴史2
日本の住宅は戦後、目まぐるしく形を変えていきました。
焼野原となった日本では、次々に住宅が建てられました。
「質より量」時代到来です(゜゜;)
日本の気候を無視した、材料・工法・間取りの家 がどんどん建っていったわけです。
「日本住宅はプラモデルのようだ」とも揶揄されることもありますが、
現場で組み立てるだけで家ができるものもありました。
大工さんは、組み合わせる人 左官屋さんは ビニールクロスを貼る人 になっていってしまったのです。
「断熱材」
また1980年より実施された 家の壁の中には「断熱材」が必要だという法律以後、
断熱材が住宅の中に入りましたが、
中には日本の気候に合っていないものもあり
日本住宅を「結露」という病気にさせました。
現在日本で約50%使用されているグラスウールは、ガラスを綿菓子のように細く繊維状にしたものです。
一度水がつくと、放出されず、工法がよくないと壁の中に水がたまってしまいます。
壁内に水が溜まる
↓
カビが発生する
↓
カビを食べるダニが増える / 木材などを腐らせる
といったおそろしいことが壁の中で起こります。
時には保水し過ぎで重くなり、下にずり落ちてしまう、断熱材の意味を失ったものもありました。
グラスウールは価格も安く、施工も簡単です。防音性もあります。
しかし、保水力対策をしていない当時の家は
断熱材が原因で壁の中から腐っていくものも多かったのです。
断熱材の性質がよくわからないまま、
日本の気候を全く無視し、儲け優先で家を建て、
結果として欠陥住宅が建ってしまったことはあると思います。
「寿命」
1980年から約33年経ちましたが、
日本住宅の平均寿命は平均26年であると言われています。
イギリスの約75年、アメリカの44年に比べ、かなり短いですね(^^;)
世界最古の木造建築物を有する日本・人間は長寿命のはずなのに…
住生活基本法の改定により「量より質」の考えが生まれました。
「何を選ぶか」をしっかり見極めないといけないですね。
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